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Dr.KIKKIE(KIKI) MSX DeuxLaque
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PASOPIA IQ研究(4)

ステレオ出力について、音像を左から右に移動する実験をしてみた。
同じフレーズを繰り返しながら、各チャンネルの音量を変化させている。
左、センター、右のそれぞれで音量のピークがあり、なだらかな移動にはなっていない。このあたりは、さらなる微調整が必要なところ。
ヘッドフォンのほうが聞き分けやすいかもしれない。
雑音がひどいので雑音周波数帯をカット。空間感を出すために、軽くコーラスとディレイをかけた。
文末をクリックすると実験作が再生される。音量に注意すること。
イフェクトを丁寧に作れば、ピンク・フロイドのアルバム「THE DARK SIDE OF THE MOON」の「On The Run」のシーケンサー音っぽくなるかもしれない。ならないかもしれない。

BASICプログラムは、以下のとおり。
各チャンネルの音量データはDATA文で定義。
L$は左チャンネル、C$はセンターチャンネル、R$は右チャンネルで、センターはピーク音量を少し大きめに調整。

100 DEFINT A-Z:D$="L16ACE"
110 READ L,C,R
120 IF L=16 THEN 180
130 L$="V"+STR$(L*2)+D$
140 C$="V"+STR$(C*2+3)+D$
150 R$="V"+STR$(R*2)+D$
160 PLAY C$,R$,L$
170 GOTO 110
180 IF PLAY(3) THEN 180 ELSE END
190 '
200 DATA 1,0,0
210 DATA 2,0,0
220 DATA 3,0,0
230 DATA 4,0,0
240 DATA 5,0,0
250 DATA 6,0,0
260 DATA 5,1,0
270 DATA 4,2,0
280 DATA 3,3,0
290 DATA 2,4,0
300 DATA 1,5,0
310 DATA 0,6,0
320 DATA 0,5,1
330 DATA 0,4,2
340 DATA 0,3,3
350 DATA 0,2,4
360 DATA 0,1,5
370 DATA 0,0,6
380 DATA 0,0,5
390 DATA 0,0,4
400 DATA 0,0,3
410 DATA 0,0,2
420 DATA 0,0,1
430 DATA 0,0,0
440 DATA 16,16,16

PASOPIA IQ研究(3)

■RS-232C
欧州のMSXでは珍しくないといわれるRS-232Cであるが、日本で装備している機種は少ない。
「MSXマガジン1986年7月号」の特集「パソコン通信パーフェクトブック」によると、この時点でRS-232C内蔵機種は、HX-22及びHC-95のわずか2機種。内部コネクタに接続するカードが用意されているのは、HX-20、32、33、34とML-G30model1の計5機種。このラインアップを見ても、東芝のRS-232Cを重視する姿勢は際立っている。
ちなみに、HX-20、32用のカードはHX-R701、HX-33用はHX-R702、HX34用はHX-R703、いずれも18,800円。二つしかないスロットが占有されなくていい。
2007年6月1日付け「PASOPIAの謎」で「トランス近くの空き地も何だろう?」と書いたが、あの空き地はRS-232Cカードの設置場所だったわけだ。ただし、HX-10DPNはRS-232Cカードには対応していない。
RS-232Cに関する拡張BASICは、MSXの規格と同じなので省略する。

■ワープロ
HX-20シリーズでは、「日本語ワードプロセッサ 漢字君」(ROM版は14,800円)を内蔵。太っ腹と思いきや、「HX-M200 漢字ROMカートリッジ」(29,800円)を別途購入しないと起動すらしない。漢字ROMのない場合も英文ワープロとして起動すればいいのに。むしろケチと思えてくる。
最大40字×200行。ファンクションキーを多用する使い心地は、黎明期のワープロを感じさせる。そう言えば、日本初の商用ワープロは東芝製だった。ワープロへのこだわりは先駆者の矜持なのかもしれない。
JIS第一水準対応。基本的に単漢字変換で、熟語登録もできるがカセットテープに保存。外字もカセットテープ保存。もちろん作った文書もカセットテープ保存で、FDDには対応しない。
それでは作った文書の使い回しができないようだが、通信機能を利用して他のパソコンに転送することができる。このあたりにRS-232Cへのこだわりが垣間見える。
繰り返しになるが、この機能がエディタ代わりに使えて、FDDにも対応していれば、もう少し別の使い方もできようが、本来のパソコン機能とは無関係で、漢字ROMがなければ起動もしない、無用のオマケ機能となっているのが残念である。
内蔵ワープロの起動は、「CALL JWP」。終了は「スイッチを切る」。
ROM版「漢字君」を試用しているサイト

■まとめ
PASOPIA IQは、汎用性のないヘンなRGB端子とか、機能はあっても使えないワープロとか、ツッコミどころの多いユニークなシリーズであるが、ステレオ出力とRS-232Cを備える機種については注目に値する。

PASOPIA IQ研究(2)

PASOPIA IQの多くの機種に見られる特徴について列挙する。

■ステレオ出力
MSXでは、一般にステレオ出力は高級機に限られ、多くはモノラル出力である。これに対し、PASOPIA IQの場合は、むしろステレオ出力が標準に思える。モノラル・ステレオの切り替えスイッチがある。
ステレオに対応する音源はPSGのみで、チャンネルAは中央、Bは右、Cは左に定位する。チャンネルAを右から発声するような拡張コマンドは用意されていない。他の音源では、FM-PACではすべてのチャンネルが中央に定位する。SCCやMSX-AUDIOは知らないよ。

■プリンタスプーラ機能
BASICでは使用されないRAM前半32KBをプリンタバッファに転用し、CPUをプリンタ出力作業から早く解放する。HX-20シリーズ以降の機能であり、HX-10シリーズでは使用できない。
バッファからプリンタへ転送中はプログラムの実行が若干遅くなる。内部でスプライト衝突割り込みをフックしているらしく、ON SPRITE GOSUBは無視される。
次の拡張命令が使用できる。
「CALL SPOLON」プリンタスプーラ使用開始宣言。LPRINT、LLISTは、通常どおり使用可能。
「CALL LCOPY」バッファに残っているデータを再出力する。同じものを何枚もプリントアウトするときに便利。ただし、32KBのバッファに残ったデータがすべて出力されるため、後述のバッファクリアと組み合わせて使う。
「CALL SPOLOFF」プリンタスプーラ使用終了宣言。バッファをクリアするときは、これに続けて「CALL SPOLON」を実行し、改めてLPRINTする。

■RAMディスク機能
BASICでは使用されないRAM前半32KBをRAMディスクとして使用。ファイル数上限は32個。シーケンシャルファイルのみ。先頭アドレスに1.5KBのシステムエリアが確保されるため、容量は30.5KB。HX-20シリーズ以降の機能であり、HX-10シリーズでは使用できない。
内部でエラー割り込みをフックしているらしく、ON ERROR GOTOは無視される。
MSX2規格で採用されたRAMディスク機能とほぼ同等であるが、MSX2規格のRAMディスクでは、(ア)システムエリアは768バイト、(イ)「CALL MEMINI(n)」のnによりRAMディスク容量が指定できる、(ウ)使用終了宣言は特になく「CALL MEMINI(0)」により機能解除される、(エ)ON ERROR GOTOは無視されない、(オ)RAMディスク機能使用開始時及び終了時のメッセージが異なる、といった相違がある。
次の拡張命令が使用できる。
「CALL MEMINI」使用開始宣言。容量は指定できない。
「CALL MEMOFF」使用終了宣言。MSX2規格では「CALL MEMINI(0)」。
「CALL MFILES」MSX2規格と同じ。
「CALL MKILL」MSX2規格と同じ。
「CALL MNAME」MSX2規格と同じ。

■以下続く
これまで、MSXの音声出力についてはあまり語られることがなかったが、当然ながらモノラルとステレオでは迫力が全く違う。プログラム次第では動きを演出することもできるだろう。この部分にもう少し注目してほしかった気がする。
また、MSX初期の時点でほぼ標準的に64KBのRAMを搭載し、さらにその活用を図る先進的な取り組みは評価できる。

※末尾にコナミのゲーム「グラディウス」のテーマ曲を付した。前半はモノラル、後半はステレオ。空間感が心地よく感じられる。なお、音量に注意されたい。

PASOPIA IQ研究(1)

■きっかけ
きっかけは、ネットで「RGB21」を検索していたときのこと。
Wikipediaで「MSXの一部の機種ではRGB出力端子がDIN8ピンでない場合があり、ケーブルが転用不可能な事も考えられる。」との記載があった。
「そういえば、そんな機種があったなあ」と思いつつ出典を見ると、「PASOPIAの謎」というサイトらしい。さっそく参照してみる。
おいおい、2007年6月1日付けのこのブログやないか。
2007年6月1日付けページ
このときは、東芝のMSX、PASOPIA IQについて詳しくなくて、とりあえず「ヘンなRGB端子」として紹介するにとどめた。
しかし改めて見てみると、このシリーズ、なかなかに個性的である。
ということで、少々調べてみた。

■PASOPIA IQ概要
PASOPIA IQの特徴を極めて大雑把に言えば「真面目」と言えよう。
それは、多くの機種における、ワープロソフト内蔵、64KBのRAM搭載、RS-232C装備といった面に現れている。実用性重視と言っていいかもしれない。
ただ、「中途半端」という面も否めない。
例えば、ワープロソフトを使うためには漢字ROMの購入が必要だったり、MSX2でもVRAM64KBの機種が多かったり。
ワープロソフトはカセット保存のみで、FDには保存できない。その割には通信機能に対応していたりして。
とは言え、ユニークな機能は魅力的である。何回かに分けてメモしていきたい。

■PASOPIA IQリスト
ネット及び手持ち資料から、PASOPIA IQの製品リストを作成。やっつけ仕事なので、あまり真に受けないようにね。
HX-10D MSX1:64K/V16K/プリンタ端子なし
HX-10DP MSX1:64K/V16K
HX-10DPN MSX1:64K/V16K/アナログRGBのみ
HX-10E MSX1:64K/V16K/詳細不明
HX-10S MSX1:16K/V16K/プリンタ端子なし
HX-10SA MSX1:16K/V16K/詳細不明
HX-20 MSX1:64K/V16K
HX-20E MSX1:64K/V16K
HX-21 MSX1:64K/V16K
HX-22 MSX1:64K/V16K/RS-232C内蔵
HX-22GB MSX1:64K/V16K/RS-232C/WP内蔵
HX-23 MSX2:64K/V64K/漢1/RS-232C/WP内蔵
HX-23F MSX2:64K/V128K/漢1/RS-232C/WP内蔵
HX-30 MSX1:16K/V16K
HX-31 MSX1:64K/V16K/WP内蔵
HX-32 MSX1:64K/V16K/漢1
HX-33 MSX2:64K/V128K
HX-34 MSX2:64K/V128K/2DD/漢1
HX-51 MSX:64KB/V16KB/詳細不明
HX-52 MSX:64KB/V16KB/詳細不明
イメージ 1
一念の軽は簡単にあり。
軽く簡単に考えることにしよう。
今年はしたいことをする。気まぐれ、思いつき、我が儘、行き当たりばったり。
手段の目的化、本末転倒、仏作って魂入れず、画竜点睛を欠く。
猿も木から落ちる、河童の川流れ、弘法も筆の誤り、上手の手から水が漏る。
紺屋の白袴、医者の不養生、下手の横好き、発憤忘食楽以忘憂。
まあざっとこんなもんか。要するに、従来同様ということだ。
とはいえ、とりあえずコンセプト的なものは示しておこう。
「オンリーワン」でどうかな。
日本語に訳すと、「小人閑居して不善を為す」ぐらいか。

ついでにチャチャッとロゴを作ってみた。
「オンリーワン」と言いつつなんか見たようなロゴになるあたりが、羊頭狗肉なこのブログの本質を表しているような気がする。
よく見かけるような、ゆる〜いノリとは一線を画したい。
グイグイ突き詰めた挙句に、ひょいと話題を変えてしまうようなフェイントを心がけたいものである。
人を落とすときは、いったん持ち上げて落とすのが「作法」と心得ている。
というわけで、あ、そうそう。明けましておめでとうございます。

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